安心して利用するためのセキュリティ
インターネットショッピングで消費者が不安に思っているのは、相手の業者が本当に存在しているか、自分の住所やクレジット番号等の個人情報が漏れないかといったことでしょう。
消費者が100%安心できるというところまでにはいたっていませんが、ある程度のセキュリティの整備は進められています。
いまのところ、インターネットショッピングでは、次の四つのシステムがあります。
(1)業者につけれたオンラインマーク
(2)クレジットカード番号の暗号化
(3)個人情報を保護する企業であることを示すプライバシーマーク
(4)商品等が確実に届くことを保証するシステム、エスクローサービス
詳しく説明していきましょう。
(1)業者に付されたオンラインマーク制度(トラストマーク)
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(社)日本通信販売協会と日本商工会議所が、ネット通販での事故を防止するために作ったのが、このマークで、2000年6月から導入されています。
以下の2点を審査してオンラインマークの使用を許可しています。
1.通信販売業者の実在を確認できること、
2.ホームページ上に書かれている販売条件や表示などの表記が「特定商取引に関する法律」の中の通信販売に関する法令を順守していること
これは、販売業者の経営内容などの信用までを保証するものではありません。しかし、消費者が安心して商品を購入申し込みしたいときには、まず、このマークを確認することから始めましょう。
ホームページ上のオンラインマークをクリックすると、その事業者の概要、オンラインマーク制度の概要などが表示されます。またオンラインマークが付与されたドメイン名が記載してあり、アクセスしたホームページアドレスと同じかどうかの確認ができるようになっています。
(2)クレジットカード番号の暗号化(ホームページ上のカギの図)
インターネットショッピングは居ながらにして買い物ができるのが良いところなのに、支払いは銀行や郵便局、あるいはコンビニで振り込みするというのでは面倒なことです。
しかし、クレジットカードでの支払いは利便性はいいけれど、カード番号を送信するのは心配というところです。
それを解消するのが、暗号化です。クレジットカードの会員番号などを暗号化して送り、相手側が解読するまで、その内容がわからないというわけです。
現在行われている電子商取引でのクレジット決済は、
1.クレジット番号を直接入力するパターン
2.事前にクレジット番号を登録しておき、買い上げ時はID、パスワードを入力するパターン
3.どうしても不安がある人むけに別途、会員番号と有効期限を記入した紙をFAXまたは郵送で送るパターン
現在は消費者が手間をかけずに利用できる会員番号の暗号化(SSL方式など)が主流で、関係業界ではより安全にと新たな暗号化方式も検討されているようです。
万一、被害にあった場合、国内取引であれば、例えば、会員組織(無料)を作りIDとパスワードを入力させ、さらにSSL方式による暗号化を整えている場合は、トラブルが発生した際、一定限度額の範囲で補償するサービスがあります。
ただし、海外取引でのトラブルは交渉も難しく補償の仕組みはないと思われます。
クレジットカード番号をネット上で流す場合には、セキュリティのカギマークがあるか、確認する必要があります。現在のところ、暗号化されたものが通信途上で漏えいするという事態は発生していないということです。
しかし、加盟店に届いた会員番号が紙に打ち出されコピーされて悪用されるというような、ネット上以外でのトラブルの発生はあるかもしれません。
(3)個人情報を保護する企業であることを示すプライバシーマーク(Pマーク)
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アンケートや懸賞に応募した後で知らない企業からDMが届くということは、多くの人が経験しているでしょう。個人の氏名、住所、生年月日などは企業の販売促進のためにほしい情報ですから、高く売買されるという話は聞いたことがあるでしょう。しかし、インターネットショッピングを利用したら、情報が漏れるというのでは困りますし、その企業は信用できなくなります。
そこで、「個人情報は漏らしません」と表明しているのがプライバシーマークで(財)日本情報処理開発協会が'98年4月から運営しています。プライバシーマーク認定制度によって、認定機関が審査し個人情報の保護の措置がとられていると認定された企業が、このマークを画面上に提示しています。
インターネットショッピングではサイト上の個人情報保護方針やプライバシーステートメントで明確にされているかどうかを確認する必要があります。
(4)配送を確実にするエスクローサービス
主にインターネットオークションで問題になるのが、消費者同士の取り引きでの代金を支払った・支払わない、品物を送った・受けとらないなどのトラブルです。それを解消するために導入されたのが「エスクロー(寄託)サービス」です。
これは商品の配送、代金の回収を第三者に寄託する仲介サービスで、手数料がかかるため、利用するかどうかは取引金額などをもとに個人の判断で選択できます。「騙されそうで怖い」という一般消費者のネットオークションに対するイメージを払拭して、安心して取引できるようにしたサービスです。
○サービスの仕組み
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具体的なエスクローサービスの流れは以下のとおり。
1.落札者は落札した品物の代金をエスクローサービス会社に送金。
2.エスクロー会社は出品者へ入金の報告。
3.出品者は品物を送る。
4.落札者が品物を確認して受取承諾すれば、エスクロー会社に連絡。
5.エスクロー会社は預けられていた代金を出品者に送金。
○サービス内容は各社でいろいろ
サービスを提供する業者は、一般的には金融機関と運送会社が共同で設立し、ネットサイトの主催者と提携して運営されています。
このサービスを利用したい人が業者に個人的に申し込み・登録をして利用しますが、サービスの内容や利用料金などは各社で違ううえに、免責事項があるので、利用者は利用規定をきちんと確認しておく必要があります。
エスクローサービス利用料金、振込み手数料などは、出品者側、落札者側、あるいは両者で折半になるのかなど、それぞれのサービス会社の利用規約によります。
また、届いた品物が気に入らない、壊れていたなどの場合、落札者はそのまま返送すれば、預けておいたお金は払い戻してもらえるサービスをしているエスクロー会社もありますが、受け取り後の品物のトラブルに関しては責任は持たないというのが一般的です。
あるクレジット会社では出品者、落札者ともにクレジットカードの会員であることを条件としており、出品者には品物が落札者に届いたことを確認すると、翌日には振り込まれ、落札者は分割やリボルビングでの支払いも可能とし振り込み手数料の割引や無料化なども行っている会社もあります。
そして今までは、個人対個人の取引は、お互いに住所、連絡先、あるいは口座番号を教えあう必要がありましたが、このサービスは仲介のエスクロー会社にお互いが登録することで相手に対しては匿名での取引ができるわけです。
消費者の費用の負担は必要になりますが、詐欺的な被害を防いで、安心して取引ができるといえるのではないでしょうか。