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南関東公営版本紙解説者、吉川彰彦。常に「夢のある予想」を心がけている。レースがある限り毎日競馬場へ通う情熱、その熱きハートをペンに注ぐ。
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今週の注目レース展望
東京5日目
11R バレンタインS
《トウショウカレッジに期待》
 目立って近況のいい馬は不在というハンデ戦のオープン特別で、どこからでも入れそうだが、実績から重賞で再三小差善戦があるトウショウカレッジにまず注目。2走前は今回と同じ東京千四でトップハンデを背負いながら自身の形に徹して2着。海外遠征帰りとなるが、持ち前の決め手はここでは上位。以下、前走は道悪で大敗したが東京ではヴィクトリアマイル5着もあるニシノマナムスメ、芝ダート不問のマイネルスケルツィ、前走復調気配見せ今回54キロのサイキョウワールド、2走前好走の東京で一変があるライムキャンディらが続くが、軽ハンデの伏兵にも注意したい。

東京6日目
11R ダイヤモンドS
《4歳2頭が中心》
 ダービー後休養を挟んで、神戸新聞杯→菊花賞→ステイヤーズS→有馬記念と同じステップを踏んできたフローテーション・ベンチャーナインの4歳2頭が主軸になる一戦。距離適性ではステイヤーズSクビ差2着のフローテーションが一歩リードだが、今回1キロ軽いハンデのベンチャーナインは終い確実に伸びてくるだけに東京で逆転があっても。他では、1000万→1600万と連勝してきたハギノジョイフル・ビービーファルコン、前走重賞で好走のホワイトピルグリム、距離適性では見劣らないモンテクリスエス・トウカイエリートなど。

京都5日目
11R アルデバランステークス
《V5狙うウォータクティクス》
 注目は目下4連勝中のウォータクティクス56。そのいずれもが楽な逃げ切りで、底知れない力を秘めている。A級オープン馬不在のここなら、5連勝の期待は十分に持てる。対抗格は、これも昇り調子のタガノマーシャル55、ネイキッド55で、力あるマルブツリード56、アイスドール53、良化ムードのタガノエクリプス54が次位。トップハンデのゼンノパルテノン57.5は7ヵ月ぶりになるだけにいくらか割り引きが必要で、伏兵は直線勝負のエスケーカントリー57と良化見込めるエアアドニス55あたり。

京都6日目
11R きさらぎ賞
《改めてリーチザクラウン》
 ラジオNIKKEI杯では断然人気に推されながら差のある2着だったリーチザクラウン。少し案外な内容だったが、2着に踏みとどまれたのは力の証でもある。今度は直線平坦の京都で、1ハロン短縮される点もプラス材料。巻き返しに注目したい。相手候補は、軌道に乗ったリクエストソング、ベストメンバーで、流れが速くなるようなら末脚魅力のキタサンガイセン、ダノンカモンが浮上する。ハイローラーは初芝の京成杯が悪くなく、順調の強みを生かしたい。

小倉3日目
11R 大宰府特別
《波乱含み》
 連続2着のステイトリーデイズが中心的存在。持ち時計がないだけに時計の速い小倉に不安はあるが、安定した脚質で力上位の存在。逆転候補は、札幌以来でも仕上がりマズマズのサンライズベガ56。相手なりに走れる馬で小倉コースでの勝ち星もある。緒戦から要注意。好素質ピースキーパー55は格上げ緒戦・休養明けの不利はあるが好勝負可能。以下、アドマイヤカンナ53、キクカラヴリイ53、クイックシューター55、ナリタトルネード53あたりが圏内馬。

小倉4日目
11R 門司ステークス
《混戦模様》
 前走クビ差2着のユウキタイティ56。小倉ダートとも相性が良く、再度好勝負に持ち込めそうだ。侮れないのは昇級馬で、アクセルファイヤー52・スペースフライト55・トップジャイアンツ53はいきなり通用していい。他では、現級上位組で小倉好走実績のあるコウジンアルス53・マルブツクロス55・ナムラスピード55が上位を狙える。昨夏の小倉記念3着馬ケンブリッジレーザ55がダート変わりで要注意馬。




先週の重賞回顧
共同通信杯
(東京芝1800M)
 昨年の東京スポーツ杯2歳S1〜4着馬は次走、中山・阪神で1番人気となり、2、3、3、6着だった。ナカヤマフェスタの京成杯2着にしてもギリギリ2着に届いたというだけで、中身としては凡走の類だった。
 3着サンカルロはその次も1番人気で3着だったが、さらにその次、東京のクロッカスSでは1着。ブレイクランアウトも東京に戻ってアッサリ巻き返した。というより、東スポ杯以上のパフォーマンスを見せて圧勝した。
 東スポ杯というのはスローの切れ比べになるレースで、好走馬は古馬になると短距離〜マイル路線で活躍することが多い。つまり「タメれば切れるマイラー」向きのレースなので、そういう競馬になる東京でこそ能力を発揮できる。ブレイクランアウトが今春GTで好走するとすれば、それはNHKマイルCだろう。
 中山2000Mで連続好走したトーセンジョーダンが2着。中山でも東京でも走れるというのは貴重で、総合力では(今回のメンバーでは)bPだろう。3着トップカミングはいつでもどこでも器用な競馬をして上位には来るが、スケールで劣る。外から突き抜けそうな勢いで来ながら4着のマッハヴェロシティはイマイチよく分からない馬だが、ラジオNIKKEI杯(の2着以下)が大したレベルではないことを示しているのだと思う。

シルクロードS
(京都芝1200M)
 淀短距離Sは前半34.4、後半34.0で1.08.4。先行3頭が1、2、3着だった。そして今回は前半33.6、後半34.9で1.08.5。真逆の展開(ラップ)になって、追い込み馬が1〜4着。
 昨年の尾張Sは外差し馬場。淀短距離Sは内有利の馬場でスローの前残り。そして今回はハイペースの追い込み競馬となったわけだが、尾張S1着、淀短距離S5着のヘイローフジ(差し)は4着、尾張S2着、淀短距離S1着のサープラスシンガー(逃げ)は5着、そして尾張S3着、淀短距離S不出走のアーバンストリートが今回は1着。尾張Sではヘイローフジより後ろから行っていた馬だが、ものの見事にハマった。1200Mこそ展開、という典型例。
 どんな馬場、展開でも崩れないサープラスシンガーには今後も注目。今回、追い込んで好走した面々は次は疑問で、先行して沈んだ人気馬(スプリングソング、ウエスタンダンサー)の巻き返しに注目。

小倉大賞典
(小倉芝1800M)
 このレースの開催日程は変わっていないが、1回小倉の開催日程そのものが(1月に中京開催が入ったことで)ズレて、これまでの開催3〜4週目から1週目(初日)へと変わった。
 冬の小倉の3〜4週目と初日では「別の競馬場」というぐらい違う。3〜4週目なら「消耗戦」という趣になるが、初日なら軽快なスピードと器用さ、そして一瞬の切れが要求される。先行ミヤビランベリ、レッツゴーキリシマが粘るところを、好位サンライズマックス、ヤマニンキングリーがスパッと切れて差した。
 サンライズマックスはこれで芝1800〜2000MのGV1、8、1、1着。8着は上がり32秒5でも届かなかった新潟大賞典で、その他はすべて勝っている。これまで57キロ(すべてGT・GU)では13、10、14着だったが、今回は57キロで1着。斤量のカベではなくクラスのカベがあるようだ。
 ヤマニンキングリーは3歳以降、芝1800〜2000M[3-2-2-1]となった。着外も毎日杯4着で、中距離では実に安定。今回57キロをこなし、今後も中距離(のGV程度)なら常に中心だろう。

 

特別展望 :中央編集部
レース回顧:大川 浩史






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